漆を使って立体を作っています漆の持つ素材感はかたちに魅力を与えてくれます
存在によって変化する空間、流れる時間、生まれる感情
より深く長く、記憶に留まる
そんなかたちを作れたらと思います

横田千明


乾漆の魅力について、
「完成するまでにはたくさんの工程がありますが、
粘土でかたちを作っていくのが好きです」と
静かにに横田さんは答えてくれました。
漆という素材は、立体像として完成すると
まったく違う質感に変化していくことも制作の
面白さのひとつです、とも話しています。
大きな作品を作ることは
体力的にも大変な作業だと思いますが、
穏やかで静かな横田さんからは想像ができません。

「ＶＯＫＡ　（牧歌）」と題した今展では、ヒツジや小動物たちが
遊ぶ牧場風景を表現しました。
ヒツジの顔はとても穏やかで気品があり、体の曲線は細部まで写実的、
優雅な立ち姿に魅せられます。作家の技術の高さでしょう。
今後も意欲的に制作してほしいと思います。

期間中はたくさんの家族連れをお迎えしました。
楽しんでいただけましたら幸いです。
みなさま、ありがとうございました。

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