一住寒山萬事休
更無雑念掛心頭
閑於石壁題詩句
任運還同不繋舟
一たび寒山に住みて万事休す
更に雑念の心頭に掛かることなし
閑かに石壁に於いて詩句を題し
任運なること還た繋がざる舟に同じ
寒山
あたりが雪にうもり、夜が長くなってくると、
たいていの動物や植物は死んだように冬の眠りに入る。
一方、春や夏や秋とはちがう風景が、
少ない光のもとにひっそりと現れる。
人間にとっては、黙して
自分自身の内なる声に耳を傾けることのできる時間だ。
そうした大いなる沈黙の季節に眼を凝らして
見つけた陰影を、パラジウムプリントの小品に託す。
水野誠司・初美
馬場駿吉review
更無雑念掛心頭
閑於石壁題詩句
任運還同不繋舟
一たび寒山に住みて万事休す
更に雑念の心頭に掛かることなし
閑かに石壁に於いて詩句を題し
任運なること還た繋がざる舟に同じ
寒山
あたりが雪にうもり、夜が長くなってくると、
たいていの動物や植物は死んだように冬の眠りに入る。
一方、春や夏や秋とはちがう風景が、
少ない光のもとにひっそりと現れる。
人間にとっては、黙して
自分自身の内なる声に耳を傾けることのできる時間だ。
そうした大いなる沈黙の季節に眼を凝らして
見つけた陰影を、パラジウムプリントの小品に託す。
水野誠司・初美
馬場駿吉review