• 森に刻まれた音が聞こえる
  • 木下幸子(テキスタイル)小嶋三樹(写真)田中宏典(彫刻)寺岡麻美子(絵画)平塚啓(紙立体)若月陽子(版画)
  • 2021.4.20 - 5.2
  • Close : 4.26 (mon)

切り絵・写真・テキスタイル・彫刻・絵画、素材が違う6人が集まり、ジャンルを超えてそれぞれの゛深い森゛をモノクロームで表現します。訪れた皆さんには、作品を通じてご自身の森のイメージとリンクし「ものがたり」を感じていただけたら幸いです。

Art Planning / TERAOKA MAMIKO

木下幸子(テキスタイル)

偉大で繊細な自然界の美意識や感覚をインスピレーションとして受け作品制作しています。優しさの中に秘められた強さを表現できたらと思います。
糸に和紙の原料である楮(こうぞ)の繊維を絡めて制作した作品、また身近にアートを楽しんでいただきたいという思いで制作した小さな自然のKATACHIもギャラリーの何処かに潜んでいると思います。

略歴
  • 1981
  • 大阪芸術大学工芸学科 卒業
  • 2018
  • 個展 ギャラリーフィンガーフォーラム(名古屋)
  • 2019
  • 個展 GALLERY ART POINT (東京)
  • 2019
  • 個展 OSSAM gallery (NY/Brooklyn,USA)
    小嶋三樹(写真)

    太素杳冥のシリーズは、混沌とした中から生まれてくる生命の光をテーマに1987年から制作しています。
    その中でも樹木は重要なモチーフで、先入観をもたずに目の前の風景と向かい合い無心に見つめ続けることで、過去から未来への時間をも凝縮したかのような生命力を感じることができます。
    写真を観ているひとりひとりが、それぞれの内的生命の心象風景に出逢ってもらいたいと思います。

    略歴
  • 神奈川県逗子市生まれ。
  • 創形美術学校版画科卒。東京写真専門学校商業写真科卒。
  • 1983
  • JPS(日本写真家協会)展、組写真「壺中の天地」銀賞受賞。
  • 2019
  • アートオリンピア2019 佳作受賞。
    田中宏(彫刻)

    小さな宇宙の下
    それぞれに持つ時間の流れの中で
    共に生きる。

    略歴
  • 岐阜県多治見市在住
  • 名古屋芸術大学彫刻科卒業
  • 2013
  • 日彫展入選
  • 2018
  • 日彫展東海テレビ賞
  • 現在 名城大学 非常勤講師/ブロンズ鋳造工房「寛山」運営
    寺岡麻美子(絵画)

    植物は環境に適応できなければ消えていきます。
    長い年月をかけて進化し、生き残るためには立ち止まってなどいられません。
    効率的に、利己的に。
    環境に合わせて変化してきた花の造形に惹かれます。
    儚いながらも したたかに 美しく 力強く 種を紡いでいく姿を描いています。

    略歴
  • 名古屋芸術大学洋画専攻卒業/サロン・ドートンヌ会員
  • 岐阜県多治見市在住
  • 2018
  • 個展~花に魅せられて~(ギャラリーかんしょ)
  • 2020
  • 個展(gallery noivoi)
    平塚啓(紙立体)

    木漏れ日、木々の匂い、踏みしめた落ち葉の感触。
    私は森を歩くと、大きな安らぎを覚えると同時に、いいようのない畏れを覚えることがあります。
    6人の作家がつくりだすモノクロームの森にあなたはどんな色を見つけるでしょうか。

    略歴
  • しかけ絵本、切り絵などのペーパーアートを制作。
  • 「はな ふる めぐる」(仕掛絵本)で、おおしま国際絵本コンクール井口文秀賞受賞。
  • 2019
  • 個展「平塚啓 Paper Cutting Art Exhibition in Ma fleur」他
    若月陽子(版画)

    「木口木版」というものを手がけている。板目では無く年輪の見える木口に施す版画である。主に柘植の木や椿など、成長の遅い硬い木を使う。最近は貰いものが多い。何十年と立っていたその木が伐採され、捨て置かれる事を気の毒に思った人が、我が家に持ち込む。丸太のまま乾かし、数年後、3センチほどにスライス、木口側を磨き上げ、手間隙をかけてから制作に入る。沢山の時間を内包するこの一枚の板は、ただ、それだけで美しい。これを刃物で傷つけていく事に、いつも躊躇いを覚える。

    略歴
  • 1959
  • 愛知県生まれ
  • 2011
  • 山本鼎トリエンナーレ優秀賞
  • 2015
  • 鹿沼市川上澄生木版画展 審査員特別賞
  • 2016
  • 鹿沼市川上澄生木版画展川上澄生賞
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