●過去の企画展    
舩戸彩子展
どこでも、どこにも、
2019.7.23-8.4

私は制作において、いくつかの類型イメージをもつモチーフを、レイヤー的に重ね合わせたり、並列させたりといった過程を踏みます。それはモチーフがもつイメージを平均化するような、単純化させていくような作業とも言えます。
そうして、目の前に見えていたはずのイメージが次第にただの色や形のパターンへと変化していく中に、ふと妙な生々しさが顔を出すのを待っています。

今回は、看板や捨てられた雑誌をモチーフに制作、展示を行います。
2つのモチーフに共通してあげられることは、野外という場所で見かけるということです。例えばどこかの民家の壁面であったり、ガードレール下のアスファルトの上であったり。
それらのモチーフがある場所を思い浮かべるとき、ありそうだと感じる場所や、かつてあった場所を思い出す中で現れてきます。しかし思い浮かんだ場所は、どこか共通しているようで共有できない曖昧さを含んでいます。
それは、どこでもあると同時にどこにもない場所なのではないでしょうか。

舩戸彩子

作家経歴
  • 1990
  • 愛知県名古屋市生まれ
  • 2018
  • 京都市立芸術大学大学院美術研究科 絵画専攻(油画) 修了

    主な展覧会
  • 2019
  • 現代美術の新世代展2019( 極小美術館 / 岐阜)
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  • みのかもannual2019 (みのかも文化の森 美濃加茂市民ミュージアム / 岐阜)
  • 2018
  • I real -月の裏側-  (YEBISU ART LABO / 名古屋)
  •     
  • みのかもannual2018 (みのかも文化の森 美濃加茂市民ミュージアム / 岐阜)
  • 2017
  • 現代美術の新世代展2017( 極小美術館 / 岐阜)
  •     
  • みのかもannual2017 (みのかも文化の森 美濃加茂市民ミュージアム / 岐阜)
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  • ART NEXT 寓話とアポリアとサピエンスと (電気文化会館 / 名古屋)
    展示作品